●田中歯科月信(2005.12月号)


事故などで歯が抜けた時は?

歯が抜けても「植え直す」(再植)ことで多くの場合は生着します。その歯が将来も長く役立つかどうかを左右するのは、抜けてから「植え直す」までの保存状態です。その保存状態が、最も大事な歯の根っこを包んでいる膜(歯根膜:しこんまく)の生死を左右するからです。

--歯の保存に大事な事項--

  1. 抜けても多くの場合は生着するので拾って歯科医院に持参しましょう。
  2. できるだけ早く
  3. 素手で歯根を触らないで
  4. 乾燥状態にしないで、手近に牛乳があれば牛乳に入れて
    (歯の保存液として身近で一番優れているのは牛乳です。)
  5. 牛乳がない時はお口の中に入れて
    (唾液が保存液の代わりをします。)

新築移転を機会に、スタッフ一同心を新たにしてがんばりますので、今後共宜しく御願いいたします。



●田中歯科月信(2005.11月号)


咀嚼(そしゃく)と嚥下(えんげ)

大慌てでご飯をかき込んだりすると、突然むせたり、鼻の奥にご飯がはりついて鼻の奥がツーンと痛くなることがあります。のどの奥(咽頭部)で鼻と口はつながっており、そこから食道と気管に別れています。空気と食べ物の通り道はのどの奥でオープンに交差しているのです。その交通整理は複雑な生理メカニズムにより行われており通常では意識しなくても事故がおこることはありません。しかし、若い人でも上記のような失敗が起こる訳ですから、生理機能の衰えた高齢者や障害者の場合、問題は深刻です
「噛む(咀嚼)」「飲み込む(嚥下)」機能が衰えたときに起こるのが「飲み込み誤り(誤嚥)」です。飲み込んだ食塊や水分が食道ではなく気管から肺に入って溜まると、肺炎(誤嚥性肺炎)の原因となります。

11/12,13:日本口腔インプラント学会中国・四国支部大会

      教育講演「審美性を考えたインプラント」の座長

11/19,20:福岡Begg矯正研究会20周年記念講演会で講演

     「Cephaloの矯正治療への応用」



●田中歯科月信(2005.10月号)


キシリトール」の効果は?

  • 虫歯菌は砂糖、ぶどう糖などを分解して歯を溶かす酸を産生するが、
    キシリトールからはこのような酸が産生されない。
  • 虫歯菌を減少させる作用もあるといわれている。

以上のことから、キシリトールには虫歯を予防する効果があるとされる。

10/13 (社)日本歯科先端技術研究所実験所月例勉強会
     インプラント手術指導



●田中歯科月信(2005.9月号)


口の中の「がん」

  • 口の中のがん(口腔ガン)は全身のがんの中で2~3%の率で発生
  • 発生する年齢:40~80才で98%,なかでも60~70才が60%
  • 危険因子:喫煙と飲酒,特に両方を同時にたしなむと危険度が増す
  • 早期発見:治りにくい口内炎,口の中の白や赤の斑点など→歯科医に相談

9/16~19:日本口腔インプラント学会学術大会(弘前)で講演
      「インプラントにおける即時負荷の検討」


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