●田中歯科月信(2005.11月号)
咀嚼(そしゃく)と嚥下(えんげ)
大慌てでご飯をかき込んだりすると、突然むせたり、鼻の奥にご飯がはりついて鼻の奥がツーンと痛くなることがあります。のどの奥(咽頭部)で鼻と口はつながっており、そこから食道と気管に別れています。空気と食べ物の通り道はのどの奥でオープンに交差しているのです。その交通整理は複雑な生理メカニズムにより行われており通常では意識しなくても事故がおこることはありません。しかし、若い人でも上記のような失敗が起こる訳ですから、生理機能の衰えた高齢者や障害者の場合、問題は深刻です
「噛む(咀嚼)」「飲み込む(嚥下)」機能が衰えたときに起こるのが「飲み込み誤り(誤嚥)」です。飲み込んだ食塊や水分が食道ではなく気管から肺に入って溜まると、肺炎(誤嚥性肺炎)の原因となります。
11/12,13:日本口腔インプラント学会中国・四国支部大会
教育講演「審美性を考えたインプラント」の座長
11/19,20:福岡Begg矯正研究会20周年記念講演会で講演
「Cephaloの矯正治療への応用」
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