●田中歯科月信(2011.12月号)

話すことは、歯(が)なすこと。

―正確できれいな発音は、健康な歯から。−

たとえば歯並びが悪いと、アカサタナのサ行、タ行、ラ行を発音するときに、歯の隙間から音が漏れてしまい、きれいに発音できないことがあるのです。 むし歯や、歯並びを治すことで、発音が改善されることがあります。 年齢にかかわらず、人前で自信をもって話すことができると、家族や友人との語らいも楽しいものになります。


木曜午後はインプラント等の手術日となっています。

12月10,11日: 日本口腔インプラント学会近畿北陸支部総会で座長(奈良)



●田中歯科月信(2011.11月号)

誤嚥性肺炎とは

飲食物や唾液が食道ではなく、肺へとつながる気管に入ってしまうと、むせて咳をして、誤って入ってしまった物を気管の外に出そうとします。しかし、誤って気管に留まってしまった場合、普段はお口の中にいて大人しくしている菌が肺まで達し、増殖して肺炎を起こすことがあります。
これが誤嚥性肺炎で、高齢者や体が不自由な方、喫煙者などに起こりやすいのです。
お口の中を清潔にして細菌を減らすことが、誤嚥性肺炎を予防する上で重要といわれています。


木曜午後はインプラント等の手術日となっています。

11月19〜20日: インプラントアドバンスセミナーで講演(大阪)
        「インプラントの適応症を広げるテクニック」
11月26〜27日:日本口腔インプラント学会 インプラント専門医技能向上講習会(大阪)



●田中歯科月信(2011.10月号)

「本物の歯」で入れ歯=5本まとめて移植、再生―
 マウスで成功

高齢化や事故で歯を失った人が、「本物の歯の入れ歯」の移植を受け、自分の歯が再生する―。夢の治療の実現を期待させる基礎技術が、東京理科大と東北大、東京医科歯科大の研究チームによってマウスで初めて開発され、12日付の米オンライン科学誌プロス・ワンに発表された。
 東京理科大の大島正充助教や辻孝教授らは、マウス胎児から歯のもとの細胞を採取し、歯の原型「歯胚(しはい)」の段階まで培養。プラスチックの型枠に4、5本並べて入れ、腎臓皮膜下に一時的に移植した。
 2カ月弱かけて大きさがそろい、エナメル質や象牙質、歯髄、歯根膜を備えて歯槽骨でつながった「再生歯ユニット」に成長させてから型枠を外し、歯を抜いた跡に移植した。1本移植した場合の詳細分析では、顎の骨と結合し、歯髄に血管や神経もでき、餌をかみこなせることが確認された。
 人間の場合は、歯のもとの細胞をどのように準備し、体内や試験管内でユニットまで成長させるかが課題。移植に伴う免疫拒絶反応を避けるには患者自身の細胞が望ましく、少年なら親知らずの歯胚、大人なら皮膚細胞に遺伝子群を導入して作る万能細胞「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」を利用できる可能性がある。 



木曜午後はインプラント等の手術日となっています。

10月15~16日 
日本口腔インプラント学会中国四国支部学術大会で講演(松山)「インプラントの偶発症を考える」



●田中歯科月信(2011.9月号)

介護が必要な方のお口の中の観察の要点

要介護度の高い方は自分でお口の中の異常を訴えることができないことがあります。介護されている方は特に下記のような点に注意して、お口の中を観察してあげましょう。

  • むし歯やかけた歯、ぐらぐらする歯はありませんか。
  • 歯ぐきの傷や腫れたところありませんか。
  • 上あごにねばねばした汚れがついてはいませんか。
  • 舌に白い苔のような汚れがついてはいませんか。
  • 特に麻痺側に食べ物のカスがべっとりついていませんか。
  • 口臭はありませんか。

以上のような事を放置していると不快なだけでなく、誤嚥性肺炎の原因になることもありますので注意が必要です。


木曜午後はインプラント等の手術日となっています。

9月4日(日) 下松歯科医師会休日診療当番
9月16日〜19日 日本口腔インプラント学会に参加(名古屋)
9月28日(水) 13:30勉強会



●田中歯科月信(2011.8月号)

「ひみこ(卑弥呼)のはがい〜ぜ。」:噛むことの効用

 ひ:肥満の防止
 み:味覚の発達
 こ:言葉の発音がはっきり
 の:脳の発達
 は:歯の病気予防
 が:がんの予防
 い:胃腸の働きを促進
 ぜ:全身の体力向上
 
 よく噛むことが、全身を活性化するのに役立っていると、考えられています。


木曜午後はインプラント等の手術日となっています。
8月4日 (社)日本歯科先端技術研究所月例会 



●田中歯科月信(2011.7月号)

大人のむし歯で心配なのは二次う蝕。

過去に治療した歯がまたむし歯になることがあります。 つめ物や、かぶせた冠のまわりから再発するむし歯のことです。これを「二次う蝕」といいます。
また、年齢とともに歯ぐきが下がってくると、歯の根元が露出してそこにむし歯が発生しやすくなります。これを「根面う蝕」といいます。
つめ物や冠のまわり、歯の根元の部分は、むし歯の原因のプラーク(歯垢)が付着しやすいのです。 こうした大人のむし歯を防ぐには、毎日の歯磨き(特に冠と歯ぐきの接するところや歯の根元)と、定期的な健診が重要です。


木曜午後はインプラント等の手術日となっています。
7月3日 インプラントの偶発症に関するコース受講(東京)



●田中歯科月信(2011.6月号)

むし歯は夜つくられる

寝ている間にむし歯になります!

就寝中のお口の中はだ液の流れが少なくなり、酸素がほとんど無くなります。酸素を嫌うむし歯菌の活動にとってパラダイスとなるのです。  したがって、夜寝る前の歯みがきがとても大切です。  特に生えたばかりの永久歯のケアは重要です。 小さい子供さんは家族の方が、就寝前には必ず仕上げ磨 きをしてあげましょう。


木曜午後はインプラント等の手術日となっています。
6月12日: (社)日本歯科先端技術研究所定期研修コースで講演(東京) 


●田中歯科月信(2011.4月号)

現代人の顎骨は小さくなったか?

現代人は、昔の人と比べて顎が小さくなったといわれてきました。しかし、最近興味ある研究が発表されました。
それは「縄文人と現代人の顎の大きさは同じ」という、今までの常識を覆す研究結果です。
それによると「縄文人と現代人の下顎骨をCTスキャンした数字を比較した結果、歯列の幅は縄文人が広かったが、骨体の幅は縄文人、現代人ともほぼ同じでした」とのことです。
この原因については、「現代人では臼歯本来の役割であるすり潰しながら噛む運動がきわめて少なくなっているため」に歯列の幅が狭くなってきていると分析されています。


木曜午後はインプラント等の手術日となっています。
4月 14日:日本歯科先端技術研究所月例会で講義(宇部)


●田中歯科月信(2011.3月号)

子供のむし歯が多いけれど永久歯にも影響がありますか?

答えは "YES" です!!

まず、むし歯が多いのが「歯磨き不足によるものか?」「お口の中がむし歯になりやすい環境になっているのか?」「食生活習慣によるものなのか?」など、原因はいろいろ考えられます。永久歯は、乳歯が健康に活躍した後に乳歯が自然に抜けていくと、そこを目指して永久歯に生え変わります。早めに歯科医院でむし歯の治療とむし歯のケア方法を指導してもらいましょう。


木曜午後はインプラント等の手術日となっています。
3月 5日6日:(社)日本歯科先端技術研究所学術研修会で座長(東京)


●田中歯科月信(2011.2月号)

子供の歯の健康とスポーツ

運動能力が高い小学生は噛む力も強い

小学生を対象に運動能力と噛む力の関係について調査したところ、運動能力が優れている人のほうが咬合力も大きいという傾向がありました。特に懸垂や50m走などで優れている人は、噛む力も強いことが示されています。

スポーツ飲料の取り方に注意

ポーツ時によく飲まれるスポーツ飲料には、汗で失うことの多い電解質のほか糖分も多く含まれていますので、むし歯予防のためには注意が必要です。


木曜午後はインプラント等の手術日となっています。
2月12,13日 日本口腔インプラント学会関東支部学術大会(横浜)で座長
2月19日   山口県Begg矯正歯科研究会30周年記念講演会(徳山)で講演
       「若年者のインプラントと矯正治療の関わり」


●田中歯科月信(2011.1月号)

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

むし歯が減ってきた!

昭和55年から比較すると、幼稚園児から高校生までの児童・生徒のむし歯を持つ人の割合は30%から40%減少してきています。また12歳児の永久歯の一人当たり平均むし歯数は約4分の1になっています。


木曜午後はインプラント等の手術日となっています。
1月30日 (社)日本歯科先端技術研究所山口研究会に出席


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