●田中歯科月信(2014.12月号)

歯周病と糖尿病

糖尿病は、インスリンという血糖を下げるホルモンが不足したり、うまく作用しなくなることで、常に血糖値が高い状態になってしまう病気です。
血糖値が高い状態が続くと様々な合併症が起きやすいというリスクを抱えることになります。歯周病は、そんな糖尿病の合併症の一つとして見なされているのです。
糖尿病の人は、糖尿病でない人に比べて歯周病になる可能性が高いことや、歯周病の治療によって歯ぐきの炎症が改善すると、インスリンが働きやすい状態になり、血糖値が改善する可能性があることなどが報告されています。


 12月7日 (公社)日本歯科先端技術研究所学術研修会(東京)




●田中歯科月信(2014.11月号)

歯周病と誤嚥性肺炎

食事中、誤って食べ物が気管支に入ろうとすると、自然にむせたり咳が出たりします。これは、肺や気管を守ろうとする生理的な反応です。
しかし、この機能が弱まると、自分の唾液や食べ物が誤って肺に入り、肺炎を起こしてしまいます。これを誤嚥性肺炎と言い、その主な原因は唾液中に含まれる細菌です。
歯周病菌の多くは、肺炎の原因ともなるもので、歯周病の人ほど誤嚥性肺炎になるリスクが高いと言えます。


 11月29・30日 (公社)日本口腔インプラント学会 中国四国支部総会(山口)を主催




●田中歯科月信(2014.10月号)

がんは、早期発見すれば90%以上が治ります。

日本人の二人に一人がかかるといわれる「がん」。かつては「不治の病」と言われていましたが、医療技術の発展により、治る確率も高くなっています。
がんを克服する最大のポイントは、なんといっても「早期発見・早期治療」です。
がん検診の段階で見つかった場合と自覚症状が出てから見つかった場合等では5年生存率が大きく異なります。
がん検診で、早期発見・早期治療に努めることが大事です。


 10月25日〜26日 福岡矯正歯科研究会に参加
 木曜午後はインプラント等の手術日となっています。



●田中歯科月信(2014.9月号)

妊娠と歯科治療

妊娠中は通常の場合と違い、注意しなければならない点がいくつかあります。

1.治療の時期:妊娠2〜3ヶ月、8ヶ月以降は不安定な時期なので応急的な処置にとどめる。妊娠5〜8ヶ月の間に治療は済ませたい。

2.薬剤やレントゲン検査:妊娠初期には、まれに胎児に影響を与えることがある。 妊娠している可能性のある方はその旨お申し出いただくことが大切です。


 9月12日〜15日 (公社)日本口腔インプラント学会学術大会(東京)に参加
 木曜午後はインプラント等の手術日となっています。



●田中歯科月信(2014.8月号)

AEDって?

AED(自動体外式除細動器)とは、心臓がけいれんし血液を流すポンプ機能を失った状態(心室細動)になった心臓に対して、電気ショックを与え、正常なリズムに戻すための医療機器です。

2004年7月より医療従事者ではない一般市民でも使用できるようになり、病院や診療所、救急車はもちろんのこと、空港、駅、スポーツクラブ、学校、公共施設、企業等人が多く集まるところを中心に設置されています。AEDは、操作方法を音声でガイドしてくれるため、簡単に使用することができます。


 8月7日 (公社)日本歯科先端技術研究所月例勉強会に参加
 木曜午後はインプラント等の手術日となっています。



●田中歯科月信(2014.7月号)

食中毒を防ぐ三つのポイント

1. 病原体をつけない
 ・正しい手洗い
 ・食べ物を良く洗う
 ・台所や冷蔵庫の中を清潔にする


2. 病原体をふやさない
 ・消費期限のすぎた物は使わない
 ・冷蔵庫の中に食べ物をつめすぎない
 ・料理したあと、早めに食べる
 ・肉や魚は、買ったあとすぐ冷蔵庫に


3. 病原体を殺す
 ・しっかり熱を加える
 ・ 料理に使う器具、特に「ふきん」や「まな板」はよく洗ってかわかす



 7月2日 山口県矯正歯科研究会例会で症例発表
 木曜午後はインプラント等の手術日となっています。



●田中歯科月信(2014.6月号)

むし歯予防の5つの鍵

1.食べた後とねる前に、必ず歯みがきをすること。

2.規則正しい生活。食事やおやつは時間をきめて食べること。だらだら食べてはダメ。

3.あまいものばかり食べない。そして牛乳やチーズ、小魚など、カルシウムが多くて
 歯によいものを食べる。

4.よくかんで食べること。しっかりかむことは、むし歯予防だけでなく、食べすぎの予防や
 脳の発達にもつながります。

5.ときどき歯科医院で、お口の中をチェックしてもらいましょう。


 6月8日(公社)日本歯科先端技術研究所認定講習会で講義(東京)
 木曜午後はインプラント等の手術日となっています。



●田中歯科月信(2014.5月号)

唾液のさまざまな働き

唾液には消化を助ける働きがあることは良く知られています。また、唾液の中のムチンという粘り気のある物質が食べ物を包み込んで、のどや食道、胃腸などを守っています。唾液には、外部からの病原菌の浸入を防いだり、お口のなかの雑菌が増えないようにする働きがあります。
しかし、さまざまな病気や加齢によって唾液の分泌が減少することがあります(ドライマウス)。唾液の分泌を促進するためには、下記のような唾液腺のマッサージが有効です。


 5月8日(公社)日本歯科先端技術研究所月例勉強会
 木曜午後はインプラント等の手術日となっています。



●田中歯科月信(2014.4月号)

日本と外国の歯の矯正への考え方の違い

欧米では、歯の矯正は当たり前で、子供から大人まで多くの人が矯正のお世話になっています。ところが日本では、欧米並みにまで矯正が浸透していないのが現状です。
この違いは、文化や社会背景によって大きく変わってくる考えられます。例えば、欧米ではあいさつにキスやハグをするのは日常的です。相手と顔を近づける習慣があり、食事マナーも厳しく、正しい歯並びであることは社会生活を営む上で重要なことなのです。
しかし、日本では昔、歯を見せて笑ってはいけないなどの社会背景があり、今日まで笑みに関する意識の違いが、矯正の普及にも影響しているのかもしれません。


 4月17日(公社)日本歯科先端技術研究所月例勉強会で講演
 木曜午後はインプラント等の手術日となっています。



●田中歯科月信(2014.3月号)

一流のアスリート達は歯のケアをかかさない

歯をしっかり噛みしめることで、普段より大きな力が発揮できるといわれています。
歯は、全身の筋力やバランス感覚など、運動能力にも深くかかわっています。噛むために必要なのはあごの筋肉だけではありません。首すじ、胸、背中にある12種類の筋肉を動かします。
歯をしっかり噛みしめると、体に力が入り、重たいものなども持ち上げられるようになります。


 3月23日(公社)日本口腔インプラント学会専門医研修会(大阪)に参加
 木曜午後はインプラント等の手術日となっています。



●田中歯科月信(2014.2月号)

噛むことで脳の血流が増加する

よく噛んで食べると、脳の血流が増加することが分かっています。とくに、脳の神経の中の満腹中枢、味覚中枢、海馬(記憶に関与)、扁桃体(嗅覚やストレスに関わる)、自律神経の中枢などが活性化していることが確かめられています。
つまり、よく噛むことで肥満を防止でき、記憶力をよくし、ストレスが解消されて心が安定する効果が期待できるということです。


 2月6日(公社)日本歯科先端技術研究所月例研修会に参加
 木曜午後はインプラント等の手術日となっています。



●田中歯科月信(2014.1月号)

あけましておめでとうございます。

むし歯が減ってきた!

昭和55年から比較すると、幼稚園児から高校生までの児童・生徒のむし歯を持つ人の割合は30%から40%減少してきています。また12歳児の永久歯の一人当たり平均むし歯数は約4分の1になっています。
山口県内の中学生における調査でも、むし歯のない人の割合が、平成18年では38%だったのに対して、23年では51%に増加しています。
むし歯が減ってきた原因としては、口腔衛生意識の向上からの歯みがきの励行、食生活の変化、歯みがき剤等へのフッ素の添加などが考えられています。


 木曜午後はインプラント等の手術日となっています。



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