●田中歯科月信(2017.12月号)

現代人の顎骨は小さくなったか?

現代人は、昔の人と比べて顎が小さくなったといわれてきました。しかし、最近興味ある研究が発表されました。それは「縄文人と現代人の顎の大きさは同じ」という、今までの常識を覆す研究結果です。それによると「縄文人と現代人の下顎骨をCTスキャンした数字を比較した結果、歯列の幅は縄文人が広かったが、骨体の幅は縄文人、現代人ともほぼ同じでした」とのことです。

この原因については、「現代人では臼歯本来の役割であるすり潰しながら噛む運動がきわめて少なくなっているため」に歯列の幅が狭くなってきていると分析されています。


12月3日:北海道大学歯学部同窓会中四国支部研修会

木曜午後はインプラント等の手術日となっています。



●田中歯科月信(2017.11月号)

8020運動の経過

「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という8020運動(ハチマルニイマル)運動がスタートしたのは平成元年でした。 当時は女性の平均寿命がようやく80歳に到達したころで、実際に80歳で20本以上自分の歯を保っている人の割合は7%程度でした。 それが平成28年では51.2%となりました。

平成元年―――7%

平成11年――15.3%

平成28年――51.2%

当初の目標は平成34年までに50%を達成することだったので、予想よりもずいぶん早い推移だったといえます。
これは高齢者をはじめとして国民全体に口腔ケアの重要性が浸透し結果と考えられています。
毎日のセルフケアと歯科医院での定期的なプロフェッショナルケアとが重要といえます。


11月18、19日(公社)日本口腔インプラント学会 中四国支部学術大会(徳島)

木曜午後はインプラント等の手術日となっています。



●田中歯科月信(2017.9月号)

歯の矯正には抜歯が必要ですか?

八重歯等でデコボコの歯列の場合、矯正治療時に歯を抜くか、抜かないか、長年専門家の中でも議論が続いています。
抜かないですめばそれにこしたことはないのですが、一律にはいえません。抜歯しない場合、無理やり押し込められたことで、いわゆる出っ歯になってしまう場合もあります。
矯正治療後、せっかく動かした歯が元の位置に戻ってしまう「後戻り」も心配です。
いずれにしても矯正治療を受けるのなら、主治医の治療方針に納得してからにしましょう。別の専門医にセカンドオピニオンを求めるのも良いと思われます。


9月16〜18日(公社)日本口腔インプラント学会(仙台)

木曜午後はインプラント等の手術日となっています。



●田中歯科月信(2017.8月号)

食後30分は歯磨きしないほうがいい?

こういう情報がメディアに流れて話題になりました。
これは正しくは「歯の酸蝕症を起こしやすい酸性食品を摂取した直後は歯磨きをしない方が・・・」ということです。たとえば柑橘類とか黒酢など強い酸性食品を飲んだりしたあとは、歯磨きの前にお水でお口をゆすいでおいたらどうでしょうか。
むし歯や歯周病の菌は、食後お口の中で歯垢をつくって増えていきます。食後できるだけ早く歯磨きをするのが、むし歯や歯周病の予防のためにふさわしい方法です。


8月3日(公社)日本歯科先端技術研究所月例勉強会

木曜午後はインプラント等の手術日となっています。



●田中歯科月信(2017.7月号)

骨粗しょう症と歯科治療

骨粗しょう症の薬剤治療中の方が抜歯などの外科的治療を受ける時には注意が必要です。
骨粗しょう症の治療に使用される薬剤のなかで「ビスホスホネート」系の薬剤を長期使用している人が抜歯等の外科的治療を受けた時に、まれに治療した後の治りが悪く骨の露出、壊死等の症状がみられることが報告されています。

骨粗しょう症の治療を受けている方は主治医の先生と御相談の上、その旨お申し出いただくことが大切です。


7月1,2日(公社)日本歯科先端技術研究所合宿勉強会

木曜午後はインプラント等の手術日となっています。



●田中歯科月信(2017.6月号)

食中毒を防ぐ三つのポイント

1.病原体をつけない

・正しい手洗い
・食べ物を良く洗う
・台所や冷蔵庫の中を清潔にする

2.病原体をふやさない

・消費期限のすぎた物は使わない
・冷蔵庫の中に食べ物をつめすぎない
・料理したあと、早めに食べる 
・肉や魚は、買ったあとすぐ冷蔵庫に

3.病原体を殺す

・しっかり熱を加える
・料理に使う器具、特に「ふきん」や「まな板」はよく洗ってかわかす


6月18日(公社)日本歯科先端技術研究所  創立30周年記念講演会(東京)

木曜午後はインプラント等の手術日となっています。



●田中歯科月信(2017.5月号)

「世界の日本人 ジョーク集」から

ある豪華客船が航海の最中に沈みだした。船長は乗客達に速やかに船から脱出して飛び込むように指示しなければならなかった。船長はそれぞれの外国人乗客にこう言った。

アメリカ人には「飛び込めばあなたは英雄ですよ」

イギリス人には「飛び込めばあなたは紳士です」

ドイツ人には「飛び込むのがこの船の規則となっています」

イタリア人には「飛び込むと女性にもてますよ」

フランス人には「飛び込まないでください」

日本人には「みんな飛び込んでいます」  −中公新書ラクレ−から引用



5月11日(公社)日本歯科先端技術研究所月例研修会

木曜午後はインプラント等の手術日となっています。



●田中歯科月信(2017.4月号)

抜歯前、抜歯後のチェックポイント

@ 抜歯前
持病のお薬は必ず申告。特に、狭心症や脳梗塞などの治療で飲んでいる「血液サラサラ」のお薬や、骨粗しょう症のお薬や注射は必ず申告。
また普段飲んでおられるお薬は特に指示がなければ普段どおり飲んで下さい。
体調が不良なときの抜歯は回復が遅れることがあります。
体の調子を整えて抜歯にのぞみましょう。


A 抜歯後
止血のためのガーゼや綿花は15〜30分間はしっかり噛んでおきましょう。
中途半端でやめると再出血のもとになります。
ブクブクうがいはあまりしないようにしましょう。
傷口にふたをしてくれている血餅(けっぺい)が、うがい等でなくなってしまうと傷の治りがおくれたり、痛みが続いたりします。 お口は軽くすすぐ程度にしましょう。
また、抜歯当日は入浴や激しい運動は避けましょう。


4月8日(公社)日本口腔インプラント学会認定講習会で講義(東京)

木曜午後はインプラント等の手術日となっています。



●田中歯科月信(2017.3月号)

「今」相手がどのように思っているのか?は唇を見ればわかる、と心理学的には言われています。

 唇が閉じていたり、への字になっている場合には「ネガティブ・興味がない・自分が話をしたい」と思っている時です。
唇が少し開き、リラックスしている場合には、「ポジティブ・興味がある・もっと聞きたい」と思っている時です。
話をしているときに、相手の唇が閉まってくるようであれば、その話は拒絶のサインのため話題を変え、相手に話をする機会を与える必要があります。
反対に、リラックスしているようであれば、その話題を続け・深めていって良いというサインでしょう。


3月2日(公社)日本歯科先端技術研究所月例研修会

3月5日 休日急患診療当番

木曜午後はインプラント等の手術日となっています。



●田中歯科月信(2017.2月号)

「興味がない話」「知らないジャンルの話」でも信頼関係を築ける「バックトラッキング」

「バックトラッキング」は、「相手の話を引用して質問を添える」という方法です。
例えば・・・・
Aさん:「趣味はなんですか?」
 Bさん:「人の話を聞くことです」
・Aさん:「人の話を聞くことなんですね。1日何人くらいの人の話をきくのですか?」
 Bさん:「10人くらいです」
・Aさん:「10人も聞かれるんですね。全部そのお話は覚えているのですか?」
 Bさん:「覚えていられないので、キーワードでメモ書きしています」
・Aさん:「キーワードでメモ書きされるんですね」
相手の話を受けて同じ言葉を使って返答し、質問を添えるだけで内容はより深くなっていきます。
相手が使った言葉を繰り返すテクニックですから、自身に興味がなかったり、知らないジャンルの話でも会話が成立します。


2月4,5日 (公社)日本歯科先端技術研究所新年講演会

木曜午後はインプラント等の手術日となっています。



●田中歯科月信(2017.1月号)

あけましておめでとうございます。

  2017年が皆様にとって

    素晴らしい年でありますように。

よく噛んで、アンチエイジング

現代の日本人の食事をする時の咀嚼の回数は戦前と比較すると、6割も減少しているといわれています。 「よく噛む」ことは下記のような効用があると考えられています。

1. よく噛むことで、脳が活性化する。

2.「噛むこと」で心も体もリラックスする。

3.よく噛んで食べれば、肥満の防止になる。

4.よく噛めば唾液の分泌が増加する。


1月15日午前中 休日診療当番

木曜午後はインプラント等の手術日となっています。



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