●田中歯科月信(2013.9月号)
ドライマウス(口腔乾燥症)
1. ドライマウスとは
唾液が出ず、口が渇く現代病で、潜在患者はわが国では800万人といわれています。神経質になっている時、疲れた時、ストレスがある時などに多く起こります。夜間は唾液が減っているのでドライマウスになりやすいのです。更年期の女性に多くみられます。ドライマウスになると、口の中が乾燥しやすく、味を感じたり、噛んだり、飲み込んだり、話をすることが困難になってきます。
2. ドライマウスの原因
加齢、血圧降下剤や抗うつ病薬の副作用、口呼吸、ストレス、脱水、乾燥した室内、口腔が不潔な場合などでドライマウスがおこります。この他、シェーグレン症候群、糖尿病、パーキンソン病などでもドライマウスがおこります。
3. ドライマウスの対処法
こまめに水分を摂ります。口腔湿潤剤として「オーラルバランス」、「オーラルウェット」があります。口内を洗浄・殺菌して口臭を除去する目的で「マウスウォッシュ」という名称で多数の製品が市販されております。これらを口内に塗布すると、口腔内の乾燥を防ぎドライマウスの症状が軽くなります。人工唾液「サリベート」を1日3〜4回を使用することがあります。また、内科等で血圧降下剤や抗うつ剤などのお薬を処方されている方は主治医に相談してみて下さい。
@当院に口腔水分量測定器がありますのでご希望の方はご相談ください。
9月13〜16日(公社)日本口腔インプラント学会学術大会(博多)に参加